ビギナーにオススメ「知らざあ言ってきかせやしょう 心に響く歌舞伎の名せりふ」


  歌舞伎をイヤホンガイド付きで鑑賞していると、よく「さあ、ここからが有名なせりふです」とささやかれます。でも、ビギナーの私はすぐに忘れてしまうことが多い…。
  そこで、ビギナーの私が愛読しているのが、新潮新書の「知らざあ言ってきかせやしょう(赤坂治績著)」です。歌舞伎に登場する有名なセリフを聞き逃したくない方、より深くこのセリフを知りたいという方へもオススメします。

  古典の名作などでよく「この部分が有名な一文です」といわれる部分がありますが、その歌舞伎版のまとめ、とも言えます。「幸福な家庭はすべてよく似たものであるが、不幸な家庭は皆それぞれに不幸である(アンナ・カレニーナ)」もそうですが、覚えているといろいろと重宝するような気がします。

  「近松門左衛門」「鶴屋南北」「河竹黙阿弥」などと作家別に分かれているので、それぞれの作家の特徴をつかむこともできると思います。また、セリフのほかにその作品の説明も詳細に記されていますので、とても重宝します。筋書きの副読本にもなるでしょう。ビギナーの私はカバンの中に常に入れて、電車の中で予習しております。日々是予習。

  さて、ビギナーの私が一番好きなセリフは「花魁(おいらん)、ちっと、そでなかろうぜ」です。作家と演目は…本を手にとってお確かめください。

  

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