これはかなり複雑です。歌舞伎の演目史上屈指の複雑度でないでしょうか。ビギナーは予習必須です。図を書いても良くわからなくなってきました。
百姓の「九郎助」がかくまっているのが、源氏方の「葵御前(あおいごぜん)」。そこへ平家方の「実盛(さねもり)」と「瀬尾」がやってきて、妊娠しただろ、と問い詰めると、「葵御前」が「産んだ」と女の腕を差し出してうそをついた。その腕は、実は九郎助の娘「小万」の腕。小万の息子の「太郎吉」が浜辺で拾ってきたものだ。その母を水上で討ったのが「実盛」。「実盛」は平家方だが、源氏方をひそかに応援している。そして、娘「小万」が実は「瀬尾」の娘で、ということは、九郎助の孫の「太郎吉」も瀬尾の孫となり、最期に自分が討たれて太郎吉に功をあげた。
だいたいこのような内容でしょうか。間違っていたらすみません。複雑すぎて困ります。