歌舞伎初心者にオススメの「歌舞伎座での過ごし方」-生活編

 歌舞伎座に初めて行く人から、「弁当はどこで食べる?」「弁当はどこで買った方が良い?」「何分前までに到着しないと行けない?」「歌舞伎座ではどう過ごしたらよい?」と質問を受けました。おっしゃるとおりです。自称「まだビギナー」の私がお答えいたします。

【サマリー】
・オペラグラスを持参しましょう
・会場につく前に、お弁当と筋書きを買い、イヤホンガイドも借りましょう
・開場すぐに入場して、歌舞伎座内部をのんびり散策するのがベスト
・お弁当は一幕目と二幕目の間(幕間・まくあい)の35分休憩で食べましょう。座席で食べられます

【ビギナーにおすすめの歌舞伎座での過ごし方詳細(夜の部の例)】
15:30
 開演の1時間前には、歌舞伎座に到着します。そして弁当を買います。
オススメのお弁当は、歌舞伎座向かいの「弁松」(http://www.benmatsu.co.jp/
創業140周年。豪華ではなくかなりシンプルな弁当です。値段も600円程度からとリーゾナブル。赤飯の「1番」が人気で、早くに売り切れることが多いです。
「弁松」は歌舞伎座の向かい側のお店になります。お弁当を買う時間がない場合は、歌舞伎座の地下2階にある「木挽町広場」にある各種お弁当屋さんで買うことをオススメします。
歌舞伎座向かいの弁当屋「弁松」

15:45
 入り口右側屋外の屋台でイヤホンガイドを借りましょう。
値段は1700円。1000円はデポジットで返却時に返金されます。
「くまどりんカード」(事前チャージ方式)の会員だと、デポジットが不要ですから帰りはスムーズに返却できます。デポジットの返金で並ばなくてよいですからね。会場内でもイヤホンガイドの貸し出しは行っていますが、どこも混雑しています。

 さらに時間があるようでしたら、地下2階のチケット売り場でパンフレット(筋書き)を購入します。ここでいち早く手に入れて、観劇予定の芝居の予習をしっかりしましょう。とにかくじっくり読むことです。芝居の流れが事前にわかっていると、かなり深く芝居を理解できますから。もちろん、入場後に会場内で筋書きは購入できます。また、ビギナーは役者の顔と名前が一致しないので、そこも要チェックです。

16:00
 さあ、開場です。開場とともに入場しましょう。すでに列ができていると思います。列はどんどん流れますので、列に並びましょう。入り口を入ると、両側には役者さんの関係者の受付テーブルがあって、初日には役者さんの奥様が挨拶で立っています。2017年12月歌舞伎の初日には藤原紀香さんが挨拶に立っていました。

 入場したなら、すぐに座席に行って席を確認し、荷物をそこに置いてからから歌舞伎座を散策してください。もちろん貴重品は持って行きましょう。3等席の場合、座席はかなり狭く、奥の席の人を通すために一度席をたたないと人が通れません。荷物はいすの下に置くことになりますので、冬場はコートなどをいれるトートバックなどを持って行くとよいかもしれません。大きい荷物のある人は、入場前に地下1階のコインロッカーを利用してもよいかもしれません。

16:10
 まずは、1階にある売店に行くことをオススメします。
 幕間(まくあい)に行くとかなり混雑していますので、すいているうちにいったほうがよいです。
 売店には、キーホルダーや絵はがきをはじめとして、いろいろとお土産があります。スイーツもあります。人気のスイーツは「豆大福」と「モナカアイス」。豆大福(1個250円)は売ってないこともありますが、売っているときはすぐに売り切れます。売店入り口右側の屋台で扱ってます。また、売店の奥の左側には「人形焼き」もありますので、あたたかいスイーツがお好みのかたはどうぞ。

 3階には歌舞伎座名物「めでたい焼」(250円)というたい焼きがあります。ただし、人気なので列ができています。二人で行くならパートナーに並んで買って貰ってもよいですね。5枚以上なら事前に予約ができます。

 さて、1階売店のお土産ですが、歌舞伎好きのご家族がいるなら、「日本手ぬぐい」なんて喜ぶかもしれません。1000円くらいです。当月の演目が描かれたもの、歌舞伎座の外観、各種隈取りがあしらわれたものなどたくさん種類があります。ビギナーのわたしは、隔月で購入し、居間に飾っています。

 オペラグラスも売店で売っています。しかし悲しいかな800円のプラスチック製です。宝塚劇場の場合は、デポジット付きで高級機を貸し出していますが、歌舞伎座にはそういうサービスはありませんので、ぜひご自身で用意して持参することをオススメします。役者の顔だけでなく、小道具(ネズミ、いのしし、蛇などなど)、着物の柄や花魁のかんざしなど、大きくみてみたいものがたくさんありますので。

 さて、舞台上はお茶漬けでおなじみの「定式幕(じょうしきまく)」が下がっているはずですが、たまに富士山の緞帳のときもあります。富士山の緞帳はすぐに隠れてしまうことが多いので、急いで記念写真を撮っておきましょう。

16:20
 ひととおり散策したら、10分前には着席して真剣に予習します。イヤホンガイドでもあらすじの説明が始まります。お友達との楽しいおしゃべりは早く切り上げ、説明に集中しましょう。歌舞伎鑑賞はこの事前の10分が大事です。ここでストーリーや全体像を頭にたたき込むのとたたき込まないのでは、芝居の理解度に雲泥の差がでます。ただ、所作事(舞踊もの)は、ストーリーを気にしなくても楽しめますので、安心してください。

16:25
 開演5分間になると開演前のブザーがなります。さあ、いよいよ開幕間近です。
 しばらくすると「チョン」と柝(き)が響きます。三味線のチューニングの音も聞こえて期待度が高まります。何度か柝が鳴ると最後に「チョン・チョン」と2回鳴ると、さあ開幕です。ゆっくりお楽しみください。

16:30
 観劇のときは、もちろんおしゃべり厳禁です。また、ビニール袋の「カサカサ」という音もかなり響き、まわりの集中力をそぎます。注意しましょう。ビギナーのわたしは、うるさくガサガサしている方が、ほかのお客さんに注意されている場面を何度も目にしています。みなさんの真剣度が伝わってきます。

18:00ごろ
 一幕目が終わると、長い休憩があります。30~35分。ここで弁当を食べます。食事タイムです。弁当は、座席でたべてもオッケーです。2階席の入り口奥の壁側、さまざまな絵画が飾られている踊り場には、休憩できるテーブルつきの座席がありますが、競争率はパナイです。3階席の方は、おとなしく座席でお弁当を食べることをオススメします。

 そしておそらく、このときに緞帳(どんちょう)の紹介があります。「どんちょうを、ごしょうかいさせていただきますー」という女性のやさしいアナウンスが流れると緞帳の紹介が始まります。4種類の緞帳を紹介しますので、ちょっとせわしないかもしれませんね。最初は富士山が美しい「長光富士」。これはとても美しい。インスタ映えします。写真をとるのをお忘れなく。そうして、「水辺の景色」などの説明が続き、紹介が終わると定式幕にもどります。

 このあとは、二幕目が開幕して、だいたいそのあとに10分の休憩があって、最後の演目となります。最後の10分の休憩のときには、1階の売店が使えないのでご注意ください。

終演後
 そうして芝居が終わりました。眠りませんでしたか?ちょっと眠っても全然オッケーです。贅沢な居眠り。

 最後にイヤホンガイドを返却して終了ですが、このまますぐに外にでてしまうのはもったいない!

 ここで1階まで降りて、人の波にさからって1等席の客席にぜひ入ってください。開場してすぐの人の少ないときに行くのもよいかもしれません。1階の後ろの入り口は帰る人の波が激しいので、左右横、桟敷席方面の入り口だとすんなり入れますよ。そして舞台前や花道のそばにいって、実物をぜひ確認してください。桟敷席の雰囲気もわかると思います。桜吹雪や雪のかけらが落ちていたら、記念に持ち帰りましょう。そうして、だれもいなくなった幕の前で記念写真をとるのがベストです。

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