歌舞伎初心者向け! 「四月大歌舞伎・夜の部」オススメ度の星評価!


  好評の歌舞伎初心者向け、オススメ度の星評価表!!本日(2日)から東京・歌舞伎座で公演が始まった「四月大歌舞伎」の初心者向けのオススメ度表です。まずは夜の部から。★が多いほど必見です。満点は★★★★★。
公演会場での「盛り上がり度」、「眠っている人度」、「口コミ度」などを総合的に判断しました。
★:オススメ、☆:イマイチ

<夜の部>
★★★★☆(1)傾城反魂香(4:30〜)
★★☆☆☆(2)桂川連理柵(6:20〜)
★★★★★(3)三代猿之助四十八撰の内 奴道成寺(7:50〜)





【総評】
・総合点★★★☆☆
ビギナーとしては、「いわゆる歌舞伎」っぽい演目ではないので、ちょっと戸惑うかも。でも、「世話物」(江戸時代の現代ドラマ)という歌舞伎の大切な演目を知る上では、ためになる公演です。

<4月2日の夜の部の観劇結果です>
★★★★☆(1)傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
 感動しました。世話物の演目です。後半になると、会場のいたるところからすすり泣き(鼻をずるっとする音)が聞こえてきました。苦労した人が最後には報われるという素晴らしい話を、吉右衛門が好演していました。ビギナーのわたしとしては「籠釣瓶花街酔醒」を演じていた吉右衛門を超えたのでは、と思いました。脇を支えるメンツも贅沢。歌六に東蔵、菊之助と、とても安定していて、楽しめました。ビギナーとしては、世話物の典型例としてぜひ見ておくべきでしょう。
<人間関係図で予習をどうぞ>

★★☆☆☆(2)桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)
 難しい。判断が難しい。会場での寝ている人度を判断して二つ星としました。けっこう寝ている人が多かった。最初の、染五郎がでている場面あたりは、動きも活気があって飽きないのですが、中盤からは動きが少なく、ストーリーも停滞して辛かった。そもそも帯屋のおじさんが14歳の生娘と不倫するという、どろどろとした話で面白いはずなのですが、テンポが遅く感じました。上方世話物はこのような感じなのでしょうか。ビギナーとしては、藤十郎ではなく鴈治郎はんに演じてほしかったです。
<人間関係図で予習をどうぞ>

★★★★★(3)三代猿之助四十八撰の内 奴道成寺
 楽しかった。猿之助が素晴らしかった。猿之助の踊りは見ているだけで本当に楽しくなります。ありがとうございます。歌舞伎座では昨年末から「道成寺」ものが続いているので、「また同じ鐘がでてきた!」と思ってしまいましたよ、松竹さん。一方で、米吉、隼人、右近らが坊主ででてきて贅沢な感じがしました。でも、「坊主頭」だと、みなさんいい男台無しになりますね。特に隼人さん! ビギナーとしては、「道成寺」ものとして抑えるべき演目です。これを一度見ておくと、各種道成寺への応用がきくことになるでしょう。

以上

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