巳之助が格好いい!平成30年6月歌舞伎鑑賞教室「連獅子」オススメ度の星評価!


 好評の歌舞伎初心者向け、オススメ度の星評価表!!東京・国立劇場大劇場で6月24日まで上演された「平成30年6月歌舞伎鑑賞教室『連獅子』」の初心者向けのオススメ度表です。★が多いほど必見です。満点は★★★★★。公演会場での「盛り上がり度」、「眠っている人度」、「口コミ度」などを総合的に判断しました。★:オススメ、☆:イマイチ

★★★★★(1)解説 歌舞伎のみかた(坂東巳之助)
★★★★☆(2)連獅子 長唄囃子連中




【総評】
・総合点★★★★☆
 もう公演が終了してしまいましたが、平成30年6月歌舞伎鑑賞教室「連獅子」のビギナー向け星評価は四つ星です。巳之助による「歌舞伎のみかた」がすばらしい。とてもわかりやすく紹介していましたので、ビギナー必見でしょう。
 「連獅子」はストーリーが単純、といいますかほぼありませんので、安心して観ることができるでしょう。ただ、踊りの表現の機微を読み取るためにはイヤホンガイドが必要ですね。短時間のためイヤホンガイドを借りることをためらうとおもいますが、ぜひイヤホンガイドを借りて鑑賞しましょう。



<6月9日の観劇記録です>
★★★★★(1)解説 歌舞伎のみかた(坂東巳之助)
 巳之助は、今年の新春浅草歌舞伎での挨拶でも出てきました。そのときは前髪が長いちょっとした長髪でイケメン度がアップしていたのですが、今回はなんとすこし短髪。すっきりした髪形でよりイケメン度がアップしていました。基本的にいい男なんですよね、巳之助は。ほれぼれします。

 その巳之助が司会進行で、歌舞伎のいろいろなお作法を軽快に紹介していきます。とても張りのある声でたのもしいかぎりでした。9日の公演では都立青山高校の見学ご一行様が1階の特等席を占領し、舞台に生徒二人を引っ張り出して、ちょっとした演技なども行ってもらっておりました。

 巳之助のプロ魂を感じたのは、その声です。高校生二人が話すときはマイクを使っていましたが、巳之助はマイクを一切使わずに進行します。その声のすばらしいこと。プロの誇りを垣間見ることができました。ありがとうございました。

 国立劇場のからっぽ舞台が、松羽目ものの舞台に一変する様に、観客席からは感嘆の声があがっていました。とにかく「巳之助オンステージ」で巳之助ファンにはたまらないひとときだったでしょう。




★★★★☆(2)連獅子 長唄囃子連中
 幕間のあとは、又五郎、歌昇親子による連獅子です。基本的に舞踊モノですので、ビギナーも予習は不要でしょう。松羽目物のため舞台はシンプルです。まあ、いわゆる歌舞伎っぽい舞台ではあるのですが、ビギナーとすると堅苦しい感じがするかもしれません。

 親子の獅子がでてきて、舞踊をして、最後に豪快な毛振りで終了、というお芝居です。最後の毛振りがみどころでしょう。又五郎さん、歌昇さん、好演していました。赤い獅子と白い獅子ですが、白獅子が花道から登場したときは「いや、真っ白できれい!」と感嘆の声が高校生からあがっていました。赤もすばらしい赤です。

 獅子の登場の前に、隼人と福之助のそれぞれの僧の滑稽なやりとりがありますが、ほっとすることができました。軽快なやりとりがアクセントとなっておりました。今年のこんぴら歌舞伎では、福之助が石橋で連獅子を担当していましたから、本人としては毛振りをしたくてたまらなかったのではないでしょうか。

 さて、欲を言えば、歌舞伎のお芝居、世話物あたりをビギナーに紹介してほしいとも思いました。松羽目だといかにも歌舞伎っぽいんですもん。いずれにせよ、ビギナーに最適な歌舞伎鑑賞教室でした。ありがとうございました。



スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク