ビギナーも十分楽しめる!「令和元年七月歌舞伎鑑賞教室」初心者向けオススメ度の星評価!

 好評の歌舞伎初心者向け、オススメ度の星評価表!!現在東京・国立劇場で公演されている「令和元年七月歌舞伎鑑賞教室」の初心者向けのオススメ度表です。★が多いほど必見です。満点は★★★★★。公演会場での「盛り上がり度」、「眠っている人度」、「口コミ度」などを総合的に判断しました。★:オススメ、☆:イマイチ

【総評】
・総合点★★★★★
 ビギナーが観た方がよいか、観て楽しめるか、という視点から堂々の満点、五つ星としました。歌舞伎のビギナー向け説明、代表的な「ザ・歌舞伎」の演目、そして楽しい舞踊モノと、歌舞伎の醍醐味を楽しめる超入門演目ですので、ビギナーはぜひ観るようにしましょう。国立劇場デビューにもぴったりの演目です。

【演目ごとの講評】
<6日の観劇記録です>
★★★☆☆(1)解説 歌舞伎のみかた
 「歌舞伎鑑賞教室」でおなじみの、歌舞伎の初心者向け説明会「歌舞伎のみかた」です。今月は板東新悟、中村玉太郎が解説を担当します。舞台の黒御簾(くろみす)、ツケなどの説明をわかりやすく新悟が解説してくれます。

 6月の歌舞伎鑑賞教室のときは、軽快なヒップポップにあわせて廻り舞台がグルングルン廻り、その上でおしゃなファッションの萬太郎が軽快に解説する、という動きあふれるスタートでしたが、今回はかなり地味。地味でおとなしいですが、落ち着きがあってこちらのほうが歌舞伎らしい気もいたしますよね。

 また、6月のような観客参加型の歌舞伎の演技指導もありませんでしたが、まったく違和感のない、親切は歌舞伎鑑教室となっていました。

 玉太郎は解説の途中からの登場なのですが、2階客席から「大和屋(やまとや)」と大向こうさんのようなかけ声をかけるところからの登場です。途中から二人での解説で、とても息の合った説明でした。最後に、インスタ向けの撮影タイムも設けられていました。みなさんもぜひ発信してみてはいかがでしょうか。

★★★★★(2)菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ) ―車引(くるまびき)―
 解説のあとのお芝居は、「菅原伝授手習鑑」から「車引」という演目です。歌舞伎らしいとても派手はメイクで、派手な衣装という、ビギナーにとってはとてもわかりやすい演目です。外国人もよろこぶことでしょう。約20分ととても短い演目ですし、飽きることはないと思います。

 ストーリーも単純ですが、すこしだけ予習をしておくとよりお芝居に集中できますので、ビギナーは予習をしておきましょう。

★★★☆☆(3)棒しばり(ぼうしばり)
 二幕目は、たのしい舞踊モノです。松羽目モノと呼ばれる能舞台のような舞台装置での演目ですが、内容はとてもわかりやすい。予習なしでも楽しめると思います。

 見どころは、手を縛られた次郎冠者(じろうかじゃ)、太郎冠者(たろうかじゃ)が、あの手この手でお酒を飲もうとしているところでしょう。とてもシンプルでわかりやすく、かつ滑稽な演目です。堅苦しくなく観ることができると思います。

 ビギナーはもちろんイヤホンガイドを借りて見るようにしましょう。適切に解説をしてくれています。また、セリフでなんども「こんにった」「こんにった」と言うのがきになるかもしれません。こんにったは、「今日この日」という意味とのことです。難しく考えずに楽しめると思いますので、ぜひお楽しみください。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク