文楽を眠らないで観る秘策

文楽に行くと必ず眠ってしまいます。

あるときはほんの少し。またあるときはたっぷりと。人形の動きが少なくて、ストーリーも長い時間展開しないとき、または長ーい口説きのときなど、知らず知らずのうちに意識が遠のきます。イヤホンガイドが「ここからが有名なシーンとなります」とささやいてくれても、すでに夢の中。

さて、それを防ぐ秘策を編み出しました。

それは、「床本を片手に鑑賞する」ということです。

「床本(とこほん)」は鑑賞パンフレットを購入すると付属してくる、小さな冊子です。義太夫のセリフがすべて書かれているのです。お得ですよね。床本を片手に、いま話している語りが床本のどこなのかに注意しながら観劇すると、眠りません。眠っているひまがありません。おまけに、面白いセリフ、有名なセリフをもう一度手元で確認できるのです。さらに、「このシーン長いなー」「いつ終わるのだろう」と思ったときは、ペラペラめくって「あ、あとこれだけね」「ゲッ、まだこんなに長いの(ちょっと寝てもよいな)」と先が読めるのです。

(鷺坂伴内の「ヤア~ヤア~勘平」のくだりは、たしか5月の文楽鑑賞教室で、みんなでセリフを言ってみようで取り上げられたところだと思います。「裏門合点」は有名なセリフです。と歌舞伎鑑賞のときに、イヤホンガイドさんから教わりました。)

わたしは、蛍光ペン片手に持ち、面白いセリフなどをマーカーで記しています。「俺って、一生懸命鑑賞してる!」感に満足して、かつあとから振り返ることもできます(ほとんど振り返りませんが)。

みなさんも、床本と蛍光ペン片手に、眠らない文楽鑑賞に挑戦してみてください!

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