初心者が歌舞伎を観る前に知ったほうが良いコト

「初めて歌舞伎に行ったけど、ぜんぜん歌舞伎っぽくなかった。普通の時代劇だった」
「初めて歌舞伎に行ったけど、期待していた派手な化粧などなかったよ」
「初めて歌舞伎に行ったけど、踊りだけですごくわかりやすかった」
歌舞伎ビギナーの印象としてこんな声を聞くことがあります。
そうです。歌舞伎は全てが「歌舞伎」なのですが、初心者にすると歌舞伎っぽくない歌舞伎もあるのです。

歌舞伎には大きく分けて3種類あります。
いろいろな分類方法がありますが、ビギナーは「時代物」「世話物」「所作事」の3種類があると思えば十分。
「普通の時代劇」というのがおそらく、「世話物(せわもの)」。江戸時代のドラマを演じたものです。
「派手な化粧」がでてくるのが、おそらく「時代物(じだいもの)」。江戸時代より昔のことを演じたものです。
「踊りだけ」というのが、「所作事(しょさごと)」という舞踊です。
ほかに、全く新しく現代に作られた「新作歌舞伎」、ちょっと前につくられた「新歌舞伎」というものもあります。

ですので、歌舞伎を観るときはその演目がどれにあたるかを知っておいたほうが無難です。
新作歌舞伎の幕見席の列に外国人が並んでいるのを見かけると、「あ、ちょっと違うかも‥」と声かけたくなるのは、わたしだけではないでしょう。

まずビギナーにオススメなのが、見た目が派手な「時代物」です。
歌舞伎十八番(おはこ)の演目でしたら外れはないでしょう。ただ、十八番で有名な「勧進帳」は、セリフが長いので初心者にはしんどいかも。
「所作事」もよいですね。華やかな舞台に圧倒されることでしょう。
ちょっと歌舞伎の勝手がわかったら「世話物」。それは「格の高い吉本新喜劇」と言えるでしょう(すみません)。
新しいことも取り入れてる?ということに興味をもったら「新作歌舞伎」がよいと思います。

さあ、まずは、幕見!そして並ぶ前に、それがどんな種類か調べておきましょう!

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