歌舞伎を寝ないでみる秘策

文楽も寝てしまいますが、歌舞伎もやはり寝てしまいます。油断しなくても寝てしまいます。舞台の動きが止まってセリフだけのシーンになると、眠りに落ちます。「あ、寝てしまった」と周りを見渡すとみんな寝てるので、安心してまた眠ってしまうこともありました。仮名手本忠臣蔵の「塩谷判官切腹の段」ときは、ふと前方と横を見ると8割の方が寝ていました。本当です。贅沢な居眠りですからいいのです。

そうはいっても、やっぱり寝てしまうのはもったいないので、最近、寝ない秘策をあみだしました。それは、「絵を書くこと」です。舞台をみていると、現代社会にはないデザイン、絵柄のものがあり、あれ?と目を引くものが絶対にあります。しかしそれはすぐに忘れてしまうので、メモ帳を片手にして、メモをとるようにしました。簡単な漫画です。たとえば、それは、「首桶」「生首」「イノシシ」「のれんのもよう」「帯のへんな図柄」「へんな髪型」「へんなくま」などです。あとで思い返すと、その漫画をきっかけに、「ああ、こんなシーンだった」と思い出すこともできますから一石二鳥です。

これは、ちょっとした観劇記録にもなりますしね。芝居が長いとき、つまんないなーとおもったときは、周りを見渡すとなにか面白いものがみつかるはずですから、それを見つけて絵を描くと、けっこう楽しくなり、眠る暇がありません。

そのためにも、観劇用のメモ帳を用意し、それに絵をメモすることをお進めします。貧乏性のわたしは、表紙が固いメモ帳を購入し、そこに観た演目と出演者のメモをかき、その隙間に絵を書いています。後から観ると結構たのしいものですよ。べつにメモ帳を用意せずに、筋書きやチラシの隙間にかいてもよいと思います。ぜひ試してみてください。

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