雁がくわえていた手紙が落ちるハプニング!(三月大歌舞伎・けいせい浜真砂)!


  3月5日(日)の「三月大歌舞伎(歌舞伎座)」、夜の部「けいせい浜真砂(女五右衛門)」でのハプニング! 

  「絶景かな」のセリフが有名な、10分程度の演目でのこと。幕が開くと浜真砂役の藤十郎が楼閣の2階にいて、冒頭のセリフを語り出します。まもなくすると、黒子の棒にあやつられた雁が手紙をくわえて飛んでくるのですが、5日(日)の公演では、なんと途中でくちばしから手紙が落ちてしまった! 黒子が雁の羽ばたきをよく見せようと、つよく振りすぎてしまったようにも見えました。

 会場がざわつきました。落ちた手紙は、この短い演目で最重要、かつ、ないと物語が成り立たない小道具ですから。




 この状況で藤十郎がどうセリフを言うのかハラハラしましたが、「あら。飛んできた雁が手紙をくわえている」と通常のセリフのままだったので、会場からさらにどよめきが起きていました。おそらく機転のきいたセリフをみんな期待していましたから。だってくわえていないんですから、つじつまが合わない。

  しかしその後、落ちた手紙は舞台下の黒子から雁を操る黒子に手渡され、その雁をあやつる黒子が無事に藤十郎に手紙を手渡していました。いや、よかった。手紙が落ちた直後、その黒子が懐(ふところ)をまさぐっていたので、「バックアップとして懐に手紙を入れているのか!」と感心したのですが、なにもでてきませんでした。

  いや、見ているほうがかなりハラハラしましたが。ご苦労様でした。そもそもとても短い演目ですから、この件しか印象に残りませんでした。次回はぜひ本筋をしっかり楽しみたいところです。ご報告まで。

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